誰もひかないピアノ
実家にピアノが二台ある。誰もひかないピアノが二台。
たまに盆と正月に親戚が来たときの暇つぶしで使われる程度のピアノが二台。
そのピアノに、それぞれ二年に一度、調律をしてもらっている。
誰もひかないピアノに維持費をかけている訳だ。
個人的には、タケモトピアノに引き取っていただいて、どこかで大事にひいてもらった方が、ピアノとしての天分も全うできるし、家の中はスッキリするしで、皆が幸せなはずなのだが、昔からあるものだからという、ただそれだけの理由で金を掛けてまで持っておこうとする。
ピアノに限らず、一事が万事こんな感じで、昔からあるものを手放すことが、我が家では極度に嫌がられる。
よほどお金に余裕があるのか何なのかよくわからないけれども、モノが溢れかえってる状態。
こういうのを見ていると、モノはなるべく後世に残さないようにしないとなあ、と思う訳です。
モノは残さず、お金を残す、が理想ですな。あくまで理想、ですが。