jun2 blog

コーチ兼キャリアカウンセラーjun2の日常とカープについて書きます。

箱根駅伝を見る前に読む本

 

この本、箱根駅伝見る前に読むと面白いと思います。

柏原君後の勢力図。

 

筆者は、「箱根駅伝において、柏原の登場は「事件」だった。」と言っています。

箱根駅伝史上、最大のスターと言っても過言ではない」とも。

 

近年、箱根駅伝は高速化が進み、前回大会の東洋大学の優勝タイムは、それまでの記録を8分近く縮める、10時間51分36秒。

本書では、今後は高速化は頭打ちになり、当面はこの東洋大学の記録を破る学校は出ないだろうという予想をしており、そんな中で激化しているブランド校同士の競争について記されています。

 

MARCHと呼ばれる、明治、青山学院、立教、中央、法政の各校。立教以外は箱根駅伝に対する強化に力を入れていて、中央は長期的に安定、法政は最近はやや低調で予選会の突破にすら苦労しているような状況の中、明治と青山の躍進が顕著になっています。

明治は前回3位、早稲田より先にゴールをし、青山は今年の出雲駅伝に優勝し、三大駅伝の優勝校に名を連ねることになりました。

 

両校とも、陸上に限らず、一般の受験生にも大人気の学校でブランド力もあるので、有力な学生を集めやすいという利点もあり、ここ数年の箱根の中心となるだろうと言われています。

これらの学校が優勝を争うことができるようになるのか、本書ではその点に注目しています。

 

それとともに本書には、学生のうちからマラソンにチャレンジする選手が増えてきたことが、男子マラソンの強化に繋がるのではないかという期待も込められています。

若いうちにスピード力を強化しないと、世界と戦えるスピードを身につけることはできないだろう、という考えが各大学に広まりつつあり、それが将来的に男子マラソンの強化に繋がっていくのではないかと。

 

その他、駅伝を構成する複合的な力、これを「八つの力」として分析しています。

(指導者、合宿所からキャンパスまでの距離、など)

 

学生駅伝を見る目が少し変わります。

 

来年の箱根を見る前に、一読をオススメします。