jun2 blog

コーチ兼キャリアカウンセラーjun2の日常とカープについて書きます。

日本サッカーの行き先

またまたサッカーネタ。ある記事を読んで思うところあったので書いてみる。

コンフェデ杯敗退は、ザッケローニの無策と臭い物に蓋をするメディアに責任がある」
コンフェデ杯敗退は、ザッケローニの無策と臭い物に蓋をするメディアに責任がある(中山 淳) - 個人 - Yahoo!ニュース


何だかなあ、何だかなあ。。サッカージャーナリストが監督を批判するだけしておいて、何一つ代替案を出せない状況なんだなあ、というのがコレを読んだ感想。書き手を批判するというより、プロの書き手にも、これくらいしか書けないのが現状なんだろうなあ、と。

この何年か、愛読書のNumberがサッカー特集する時には、購入意欲をそそられなくなった。
これでも昔はサッカー少年で、サッカー雑誌毎月買ってた。でも、今はサッカー特集は立ち読みで流し読みする程度。
サッカー特集に手が伸びない理由が何故なのか、自分でもイマイチわかってなかったのだけど、今回のこの記事を読んで、そういうことなのかな、と思うところがあった。


日本がワールドカップに出場するのもままならない頃、ワールドカップはファンタジーの世界だった。その世界に日本代表も飛び込めるよう、サッカーライターの方々は大いなる夢を語り、その夢の実現のための提起を行っていた。1993年のJリーグ開幕、ドーハの悲劇、1996年のアトランタオリンピックでの、28年振りに果たしたオリンピック出場、そしてマイアミの歓喜。日本にもプロリーグが出来て、ヨーロッパや南米のように歴史を刻んでいくことで、日本代表もいつか世界の主役になる日が来るんじゃないないかと、読み手にとっても書き手にとっても、夢は膨らむ一方だった。それはキャプテン翼の世界が現実になる、くらいの勢いで。


でも、実際はそうはならなかった。日本は2002年の日韓ワールドカップで、開催国というアドバンテージをもってして、ベスト16どまりだった。2006年は、まさかの大惨敗。ブラジル戦なんて、ジーコがブラジルの諜報員だったんじゃないかと思わせるほどの大惨敗だった。
2010年は戦前の予想を覆して大健闘したが、それでもやはりベスト16。日本国民の半分以上は、ベスト8に残れるんじゃないかと期待したパラグアイ戦。勝てなかった。

そして今、魔法使いなんじゃないかと期待されたザッケローニの神通力も使い果たされてしまった。


ファンタジーの世界だったワールドカップに日本が飛び込んでいった結果、突きつけられた現実が、ベスト16。今、このベスト16の先にあるのが、昔皆が持っていたような大きな夢でなく、いわゆる「寝てみる夢」になってしまったんじゃないか。そこに、昔はあったドラマ性が、なくなってしまったんじゃないだろうか。そんなことを感じている。
現時点で、行き着くところまで行ってしまったんじゃないか、そういう空気に覆われている気がするのだ。

「ブラジル相手に真っ向勝負しても絶対勝てないから、守って守って基本引き分け狙い、あわよくばカウンターで一発勝負」なんて提起をするライターは、読み手には切り捨てられるだろう。ドラマがない。でも、かと言って、真っ向勝負でブラジルに勝てる案なんて、現時点では皆無に等しい。

海外に目を向けても、何かというとバルセロナレアルマドリード、そしてメッシとクリスチアーノ・ロナウド。金満クラブと一握りの選手。夢もドラマもありゃしない。

この現実感こそが、サッカージャーナリズムをマンネリ化させて、Numberのサッカー特集を楽しめなくなった理由なんじゃないかな、と思った訳だ。
サッカーライターは、もっと夢と未来を語るべきなんだろうけどね。これからはそうでない書き手は一気に淘汰されていくんだろうな。


余談だが、このまま行くと、日本のサッカーはバレーボールの全日本みたいになってしまうような懸念がある。
違いは、日本人の、海外チームへの興味の有無だな。

サッカーには、現状打破、して欲しいなあ。