jun2 blog

コーチ兼キャリアカウンセラーjun2の日常とカープについて書きます。

マー君神の子

楽天ゴールデンイーグルスの、マー君こと田中将大投手が、昨シーズンからの連勝記録を21、今シーズン開幕からの連勝を17に、それぞれ延ばした。
開幕からの連勝記録は16の時点で日本記録だったので、自身の持つ日本記録を更新した形。

マー君の凄いところは、まずはルーキーイヤーの2007年からずっとローテーションピッチャーとして好成績をおさめ続けているところ。マー君の登板試合数のうち、リリーフとしてマウンドに上がったのは2試合。2008年と2009年に、それぞれ1試合ずつ抑えとして登板して、セーブをあげているが、それ以外の165試合は全て先発として登板している。
そして次に、常に変化をしようとする、飽くなき向上心。今シーズンのここまでの抜群の成績のきっかけも、WBCで他の投手が投げているのを見て覚えたと言われている、カーブの習得により投球の幅が広がったことも大きいようだ。
揺るぎない自信の上に、更に工夫を積み重ねて、とんでもない高みに上ってしまった感がある。
常に何かを欲し続けているからこそ、目の前にその「何か」が現れた時に気づくものが大きいのだろうね。

マエケンや坂本など、この世代の選手に凄い選手が多いのは、やはりマー君の存在が大きいのではないだろうか。皆、マー君に追いつけ追い越せで切磋琢磨したことで、それぞれ大成しているのだろう。
ここまで来たら、誰にも破ることができないと思われるくらいの凄い記録を残して欲しいところだが、今シーズン終了後にメジャー行きも噂されている。
少なくとも来シーズンまでは日本で記録を更新し続けて欲しいものだ。あくまでも今シーズンは無敗の想定で。

しかし、チームとしての楽天、2位に5.5ゲーム差をつけて首位を独走中だけれど、どうしても気になることが。
それは、星野監督の、短期決戦での勝負弱さ。
1988年中日、1999年中日、2003年阪神、そして、あの2008年の北京オリンピック
これらの戦い、全て負けている。

クライマックスシリーズの6試合、相手がロッテになるのかソフトバンクになるのか、西武になるのか。それぞれ、過去5年間で日本一になっているチームであり、監督も皆日本一経験者。短期決戦の戦い方を知っている。

マー君がこのジンクスを破って、日本シリーズへの切符を、そして日本一を勝ち取ることができるか。
ここまでの記録達成に向けてのプレッシャーも凄かったと思うが、ここから更なるプレッシャーとの戦いになる。
こういう経験を重ねることで、更に大投手への道を歩んでいくのだろうな。
残りのシーズン、楽しみだ。