jun2 blog

コーチ兼キャリアカウンセラーjun2の日常とカープについて書きます。

顔見せ興行

マンチェスターユナイテッドが来日。
今日は横浜F・マリノスとの親善試合。テレビ的には「香川真司凱旋試合」だそうだ。

チラッと見ただけだが、一体どこの国のマンチェスターユナイテッドが来日してきたのかと聞きたくなるような酷い出来。Jリーグで3位以内にも入らないマリノスの、飛車角落ちくらいのチーム相手に、あろうことか負けるとは。前線と守備のラインとが間延びして、プレーにもキレがなく、それこそ単なる「顔見せ興行」だ。

そもそも、シーズン前、バカンス明けのチームが、コンディションもロクに整えずにぶっつけで来日しているようなものだろうから、いくらサッカー後進国の日本のチームでも、シーズン真っ最中でコンディションが整っているチーム相手には苦戦するということがよくわかった。そのレベルであれば、日本のチームでもある程度勝負はできるのかも、といったところか。

どう考えても、Jリーグのリーグ戦を観る方がサッカーとしては楽しい。

しかし、こういう試合を、こういう試合になるとわかっていながら、それでも6万5千人がチケット買って雨の中観に来ているというところに、日本のサッカー後進性の悲しさがある。
要はこういう試合でもないと、見ることが出来ない訳だから、ヨーロッパの、世界の中心の選手を。
この辺の話は、20年前のJリーグ開幕の年に、横浜フリューゲルスvsラツィオセリエA)の試合を三ツ沢球技場(今なら驚きの小さい会場)にjun2が観に行った頃と変わらない。いや、トヨタカップが日本を離れてから、世界のトップレベルの選手を観ることの出来る機会は、昔より更に減っている。

で、更に言うと、こういう「顔見せ興行」の顔見せ側の中心に日本人選手がいるというのは、史上初めてかも知れない。去年のイチローは真剣勝負だったしね。

そういう意味では、浮き足立ったスポンサーがマンオブザマッチ(いわゆるMVP)を香川に渡してしまうのも無理はないのかも知れない。悲しいことだけれど。

現地でプレーを観るためにヨーロッパまで行くことを考えると、日本や韓国、上海あたりで親善試合をしてくれる方が経済的には助かるが、感動するほどのプレーを観ようと思えば、やはり現地まで足を運ばなければならず、やはり日本人には敷居が高い。

でも、どうせやるなら、プレミアリーグやらセリエAだかの開幕戦を日本に誘致するくらいのレベルのことをして欲しいよなあ。
チャンピオンズリーグの方が実現性は高いのかな?一次リーグなら。

そろそろサッカーも、ツアーで来ていただかなくても良くなるように考えたいところ。

しかし、複数チームが来日するなんて久しぶりだよなあ、きっと。やっぱりアベノミクスの影響なのかな。