愛情の反対は
とある国会議員のもとに、カミソリ入りのお手紙が届いたそうだ。
何かがよっぽど腹にすえかねたんだろうな。
しかし、オイラにはこういうことをする人の考えは、とにかく理解に苦しむ。何故、気に入らない人のために、それも自分に何か危害を加える訳でもない人に、しょうもないちょっかいを出して警察沙汰にする必要があるのか。
その昔、マザー・テレサは言った(らしい)。
「愛情の反対は憎しみではなく無関心です。」
交流分析の世界では、人が他者に与える認識、注意、反応のことをストロークと言い、ストロークには肯定的なものと否定的なものがあるとされている。つまり、人は他者が自分に対して関心を持ってくれることを望む。当然それは肯定的である方が望ましいのだが、否定的なものであったとしても、人はそれを欲しがるのだ。
要は、人は誰かに関心を持ってもらいたいという欲求を持っていて、それが嫌悪であっても、何もないよりはマシなのだ。
そう考えると、気に入らない相手に対してとるべき行動なんて決まっていて、「気にしない」ことだろう。
そういう人に嫌悪を向ける暇があるなら、目の前の大切な人に肯定的なストロークを与えなさいよ。その方がずっと建設的だから。
なんてことを思う訳だ。
- 作者: ホセルイス・ゴンザレス‐バラド,Jos´e Luis Gonz´alez‐Balado,渡辺和子
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