まだまだ収束は遠い
東電には、このまま状況を改善しなければ国が肩代わりしてくれる、という思惑もあったんじゃないかと勘繰ったりするが、国からお金と対策案が出された。
汚染水を漏らさない、放射性物質を除去する、汚染水を海に流さない。
これらを達成するために、技術的に未知なものをいきなり導入するという。
半分は暴挙、半分は「じゃあ、どうすんだ?」という思いに駆られるが、他に手が無い以上、可能性に賭けるしかないんだろう。
でも、どうせ税金使うなら、この先何十年も解決しないであろうこの問題が、せめていつの日か確実に収束させることに賭けてみるというのも一つなんじゃないかと思う。
それは何かと言うと、研究者の育成。
選りすぐりの高校生年代の子に、一杯お金を使って原子力を学んでもらう。
そして彼らにこの問題を託してみる、ということも必要なんじゃないかな。
もちろん、現段階では目の前の問題への対策以上に重要なことはない。
けれど、それだけでは現実問題解決できるメドも立たないし、原発50基があるこの国では、同じ問題がいつどこで発生するかわからない。
そういう時代を担う研究者を育成することは、この時代の責任なのではないかと思う。
年金すらまともに払うことができるかどうかもわからないこの国に、果たして次世代のために使えるお金があるのかどうかはわからないけど、今までの色んなツケを払わされるであろう次世代に、大事なものを残すことも必要なんじゃないかなあ。