jun2 blog

コーチ兼キャリアカウンセラーjun2の日常とカープについて書きます。

8,000回の悔しい思い

イチロー、日米通算4,000本安打達成!
今日は甲子園で高校野球を観てきたのだけれど、やっぱりイチローに触れない訳にはいかない。

「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」と言っていたイチロー
22年間、ヒットを一本一本積み重ねて、遂に日本人未踏の領域、メジャーでも2人しか到達したことのない領域に辿り着いた。
本当にとんでもないところへ行ってしまった。

日米通算記録の取り扱いについては非常に難しく、「日本の野球は3Aレベルだから、メジャーの記録と同列に語るべきではない」という人もいれば、「レベルの違いはともかく、4,000という数字自体が偉業だ」という人もいる。

喝!でおなじみの張本さんに言わせると、「安打数の日本記録は私だ。日本のプロ野球で積み重ねてきた記録としては、私の記録が一番だ。」とのこと。

こんな風に、イチローの積み重ねてきたヒットの数は、常に議論の対象になる。
道無き道を切り開きながら辿り着いた、前人未到の領域だからこその議論だ。

ただ、どれだけの議論になろうとも、イチローは、日本で1,278本のヒットを打っただけの選手ではなく、メジャーで2,722本のヒットを打っただけの選手でもなく。その両方を成し遂げている偉大な選手なのだ。

どの事実だけで充分だろうし、それを誰かが認めるとか認めないとか、そんなレベルの話じゃない。

jun2は、イチローのこのコメントに感動した。
「誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」

どのレベルでヒットを打ってきたかじゃないんだと。どのレベルだろうとヒットを打てなければ悔しい。4,000本のヒットを打つためには、その悔しい思いを8,000回はしないといけない。自分はその8,000回、常にその悔しさと向き合ってきたんだ、という矜持。
こういう思考は、このレベルで勝負してきた人にしか到達できない発想なんだろうな。と思うと同時に、孤高に道を究め続けてきたイチローの、想像を絶する苦しみや哀しみといった面にも思いを巡らせてしまう。

それでも、まだまだイチローの野球を究める旅は続いていく。
次なるマイルストーンは、再来年あたりのメジャーでの3,000本安打。これは現地で観たいよなあ。